コーヒーを入れる前にカップを温めておくと良いといいますがどんな理由があるのでしょうか?
一般的に人が心地よさを感じる飲み物の温度は体温より、+−25〜30度程度とされています。だいたい温かい飲み物で、62〜70度、冷たいもので5〜12度くらいが最適です。コーヒーが少しでも冷めるのを防ぎ、おいしい状態を長く保つためにカップを暖めておくのが有効です。
コーヒーの保存はどのようにすれば良いのですか?
温度、湿度、酸素、直射日光の4つの条件で、それらを低く抑えることが大切です。密閉をしっかりとして、冷凍庫に保存してください。時間が経過すれば、風味も落ちてしまいますので、なるべく早く飲むのがベストです。
コーヒーは胃に良くないと聞いたことがありますが、本当でしょうか?
答えはノーです。コーヒーは約1千年の昔、薬として世に知られるようになりました。それも「胃に非常に良い」という理由で、当時の人々に利用されたのです。食前に飲めば、コーヒー中のタンニンが胃壁のたんぱく質と結びついて膜を作り、胃を守りますし、食後に飲めば、消化液の分泌を促して、消化を助けます。健康な人がそれを飲んで、胃を悪くするようなことはまずないと考えてよいのです。
コーヒー1杯当たりのカロリーはどのくらいでしょうか?
ブラックコーヒーで約2キロカロリーです。砂糖、ミルクを加えると条件が変わってきます。グラニュー糖6gを加えたときは約20キロカロリー、フレッシュ5ミリリットルを加えたときは10キロカロリー、両方とも加えたときは、約28キロカロリーとなります。
コーヒーを飲むと高血圧や低血圧が治るって本当ですか?
コーヒーには毛細血管を拡張させる作用があります。末端の血管を拡張させて、血圧を下げます。また、コーヒー成分のカフェインは心臓の拍動を高め、血流を良くして、血圧を下げます。コーヒーには一時的に血圧を上げ下げする作用があります。これはあくまで、一時的なことなので、高血圧や、低血圧を根本的に治すわけではありませんので、誤解をしないようにして下さい。
コーヒーには中毒性があるでしょうか?
日々の生活の中で、コーヒーを絶えず飲むことが習慣化している人の場合、自分はコーヒー中毒でないかと誤解しがちですが、コーヒーにはタバコやアルコールのように、中毒性や依存性はありません。健康な人がおいしく、楽しめる量を飲んでいるうちは、何ら問題はありません。自分にあった適量を見極めて飲むようにして下さい。
お酒のあとにコーヒーが効くと聞きましたが本当ですか?
本当です。コーヒーに含まれているカフェインは、肝臓や腎臓の働きを活発にします。飲酒後コーヒーを飲むと、アルコールから変化したアルデヒドを速やかに、酸化して二酸化炭素と水分に分解し、体外に排出する作用をうながします。お酒の後のコーヒーを是非お試しください。
妊娠中にコーヒーを飲んではいけませんか?
「コーヒーを飲んだことが影響して奇形児が生まれたことはない」という調査発表がアメリカの食品医薬局から正式に出されています。1日に1〜2杯程度なら飲んでもさしつかえありません。注意したいのは赤ちゃんが生まれた後、授乳直前にコーヒーを飲むとカフェインなどの刺激物が、母乳を通して赤ちゃんの体内に入ってしまいます。出産後最低3か月間は飲まないほうが良いでしょう。