コーヒーの生豆は味、香りはありませんが、焙煎することにより、茶褐色のコーヒー豆となり、酸味、苦味、甘味、芳醇なアロマと独特な風味が作り出されます。焙煎により、味、風味の8割が決まってしまいますので味を作り出す喜びと共に、緊張する一瞬でもあります。

 焙煎の浅煎りは、クエン酸やリンゴ酸等が作り出され、酸味が強く、甘い香りが高く、焙煎が深まっていくとそれ以上に糖質のカルメル化が進み、苦味と香ばしさが出てきます。苦味には2種類あり、1つにはコーヒー豆のもつカフェインによるもの、もう1つは焙煎することによって生まれる新たな苦味があります。

焙煎(ロースト)の段階
1
ライト・ロースト
極浅煎り
もっとも浅い煎り方で、酸味が強い
2
シナモン・ロースト
浅煎り
コーヒー豆がシナモン色くらいで酸味が強い
3
ミディアム・ロースト
中煎り(浅)
一般的に多く使用される、香りが良く、酸味もまろやか
4
ハイ・ロースト
中煎り
酸味より、苦味が少し出始める
5
シティ・ロースト
中煎り(深)
酸味が少なくなって苦味がやや強くなる
6
フルシティ・ロースト
やや深煎り
アイスコーヒー向きです。酸味より、苦味が強い
7
フレンチ・ロースト
深煎り
苦味が主体です。色も少し、黒みを帯びてくる
8
イタリアン・ロースト
極深煎り
色はほとんど黒っぽく、苦味が特徴