コーヒーの栽培は世界60数ヶ国でされています。赤道をはさんで、南北緯25度すなわち、北回帰線と、南回帰線の間のコーヒーベルトと呼ばれる地域で、生産されます。コーヒーの栽培に最も適しているのは、熱帯地方ですが、それほど暑さの厳しい所ではありません。熱帯でありながら、高山の中腹であったり、高原地帯であったりという、とても過ごしやすい気候の地域です。
 コーヒーの木はアカネ科の常緑潅木、深い緑色をした艶やかな2枚の間に、白い清楚な小花が数個固まって咲きます。その開花時期にはジャスミンに似た甘い香りが漂います。
 花が終わるとやがて緑色の小さな実が現れ、緑から黄色、黄色から赤、さらに深紅色熟します。この実は、色、形ともサクランボに似ていることからコーヒーチェリーと呼ばれます。


コーヒーの木は、現在栽培されているのは、大きく分けて、アラビカ腫、ロブスター腫、リベリカ腫の三原種です。その中で、大部分はアラビカ腫、ロブスター腫のものです。
アラビカ種
世界で生産されているコーヒーの約3分の2がアラビカ腫です。エチオピアが原産地といわれています。気候条件に影響を受けやすく、耕地で栽培されています。酸味と香りが特徴で、高級品コーヒーです。
ロブスター種

世界で生産されているコーヒーの約3分の1がロブスター腫です。原産国はアフリカのコンゴです。成長が早く、病虫害に強く低地でも栽培できます。強い苦味とコクがあリます。缶コーヒーやインスタントコーヒー用によくつかわれます。
リベリカ種
原産地は西アフリカで、少量しか栽培されおらず、ほとんど入荷されていません。